本間琢斎作の燧石銃図を手に入れました。
幕末の鋳金家「本間琢斎ほんま-たくさい」作のフリントロック式拳銃1/1縮尺図を手に入れました。図面サイズは縦25㎝×横35センチ、和紙に描かれています。この拳銃の特徴は銃身下部に小刀が装備された非常に攻撃的な武器で小刀は通常は折りたたまれており弾を撃ち終わり更に攻撃する場合はロールアップして小刀を出して斬りかかる事が出来る当時としては究極の武器です。
図面から見て小刀の刃は両刃仕立てで構えた時両刃は左右に位置し、これは日本刀の様に縦に切るのではなく左右に薙ぎ払う様に攻撃する構造でこの方法だと日本刀方式の縦方向に切るより細かくそして迅速な攻撃ができ更に胸部を刺突した時に肋骨に当たることなく深い部分まで小刀を刺すことが出来る構造の様です。怖いですねー!
図面から細部の構造が手に取るように良く解ります・・・・・いにしえの技術に脱帽です。
さてその「本間琢斎」ですが、調べたことをご紹介いたします。
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☞江戸後期~明治時代(1812~1891)越後(新潟県)出身の鋳金家にて本姓は「原 貞信」通称は文平,仁左衛門と称す。 文化9年9月生まれ。弘化(こうか)4年佐渡奉行にまねかれ大砲を鋳造、のち佐久間象山の教えをうけて洋式大砲も手がける。維新後は美術品の製作に力をそそぎ斑紫銅(むらしどう)を発明し,内外の博覧会などに出品。明治24年8月7日80歳で死去。
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佐久間象山ゆかりの方なので大いに我が高島流砲術とも深い関わりがあります、この図面ですが百数十年の眠りから覚め今は額装されて我が部屋に飾られています。
この銃の実物が今も残っていればぜひ見てみたいと思う今日この頃です・・・・・・